Kyoko Shimbun 2024.12.23 News

世界サンタ協会、仮想通貨採掘参入へ 運営資金確保で これは嘘ニュースです

施設内ではサンタが採掘業務にあたる
 サンタクロースでつくる業界団体「世界サンタクロース協会(WSCA)」は22日、暗号資産(仮想通貨)をマイニング(採掘)する施設を来年1月から稼働すると発表した。完成した20棟を皮切りに、北極圏全体に拡大する予定。プレゼント代や配送にかかるトナカイ件費など運営資金を確保するためとしている。

 WSCAは今年初めから北極圏の氷上に「マイニングファーム」と呼ばれる暗号資産採掘施設の建設を開始。約5千台の高性能なマイニングコンピューターが、代表的な暗号資産のビットコインを24時間体制で採掘する。採掘に必要な電気は再生可能エネルギーを使用。トナカイをベルトの上で走らせて発電する。また、コンピューターから発生する大量の熱の冷却処理に、北極の氷を利用することで効率的に運用できるとしている。

 WSCAが採掘事業に注目した背景には、昨年明るみに出たクリスマスパーティー券問題がある。パーティー券収入を所属サンタに還流させる「裏金」が大きな批判を集めたことから、WSCAは今年のクリスマスパーティーの開催自粛を決定。新たな資金源を確保する手段として、暗号通貨に目をつけたとみられる。16日には、ビットコインは10万6千ドル台をつけて過去最高値を更新した。

 WSCA日本支部のある幹部は「ゲーム機が10万円を超えるなど、子ども向けおもちゃの値上がりが続いている。サンタの懐は北極圏より寒い」と漏らす。

 今後2026年までにマイニングファーム3万棟を完成、稼働させるほか、工場の増加に伴って見込まれるトナカイ電力の不足を解消するため、ノルウェイの森を燃料にした火力発電所300基を新たに建設する。

 今回の決定について、WSCAは同日、全世界の子どもに向けて「クリスマスプレゼントと環境問題、どちらが自分にとって本当に大事かをよく考えてほしい」とする声明を発表。子どもの理解を得られた場合、南太平洋の島国ツバルは水没不可避の情勢だ。

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