千葉電波大、青く色づく「青葉樹」開発 山肌フルカラー化向け前進 これは嘘ニュースです
千葉電波大が開発した青葉樹
青い色素を含む植物は比較的少なく、中でも真っ青な葉を持つ樹木はこれまで自然界に存在しなかった。
千葉電波大の研究チームは16年、青色色素を生成するよう、ゲノム編集技術を使って遺伝情報を書き換えた「青葉樹」を作成。紅葉する樹木が持つアントシアニンやカロテノイドなど赤色・黄色色素を生成する遺伝子発現を抑制し、代わりに海藻やシアノバクテリア(青色細菌)などが持つフィコシアニンという青色色素を作り出させた。
生物災害の危険性があることから、挿し木によって研究室内で増やし続けたが、20年に学内の倫理委員会から屋外実験の実施許可が得られたため、千葉県銚子市に所有する実験用山林に青葉樹の苗木2千本を植樹。栽培担当者の皮膚が青く染まったり、付近に未知の昆虫が集まったりするなど、ささいな生物災害に見舞われながらも、今年9月下旬、生き残って成長した個体800本あまりで葉が青く色づく「青葉(せいよう)」が確認された。
青葉樹が実現した「青」は、色としての珍しさ以上に大きな意義を持つ。赤・緑・青からなる色の三原色のうち、青色の葉のみが自然界になかったためだ。だが今回、「最後の一色」がそろったことにより、これらの色を組み合わせてあらゆる色が作り出せるようになった。長年、緑・赤・黄の限られた組み合わせでしか染められなかった山肌が、今後はフルカラーで染められるようになるため、色彩表現の幅も広がりそうだ。
実験を主導した千葉電波大の志安教授の研究室には、発表直後から問い合わせが相次いでいるという。特に広告代理店からの問い合わせが多く、その内容は「山肌を広告用ディスプレイとして使いたい」というものだ。ある広告代理店の担当者は「山頂は視界を遮るものがないため、取り囲む山の一つ一つが広告枠として大きな可能性を秘めている。青葉樹を利用したカラフルな登山者向け山肌広告は大きな市場になるのではないか」と期待を寄せる。