受刑者の処遇、疑似的に改善 仮想独房「VR房」を開発 これは嘘ニュースです
仮想独房はホテルの一室のように映る
専用のゴーグル端末を身に付けると、CGで描かれた仮想独房「VR房」が目の前に現れる。現実の独房内設備とVR房内の設備を重ね合わせることでゴーグルを付けたまま生活することも可能だ。
開発のきっかけは、充実した設備と処遇で知られる北欧に比べて、日本の刑務所が遅れているように感じたことだという。VR技術に着目し、北欧水準の仮想独房を構築することを目指した。「人間が感覚から得る情報の80%以上は視覚。つまり視覚部分さえ改善すれば、全体の8割は改善できたということです」と開発担当者は説明する。
経年劣化で汚れた現実の薄暗い独房も、ゴーグルをつけた受刑者には高級ホテルの客室のように映るため、実際の施設を改修するより、時間や予算の面でメリットが多いという。VR房の大きさや表示する設備は管理者が自由に設定できるほか、端末には受刑者が自分で取り外せないようロックをかけるなど管理・運用面でも使いやすさを目指した。
ある法曹関係者は「仮想空間の満足度さえ高めれば、現実空間では定員を超える人数まで収容密度を上げることも可能になる。人質司法や代用監獄の問題など人権軽視と言われる日本の拘禁制度全体の改善にもつながる非常に画期的な発明だ」と高く評価する。
同社では今後国や企業に採用を働きかけたいとしている。