Kyoko Shimbun 2016.07.04 News

みんなで仲良く 12連チューペット「シェアシェア」発表 これは嘘ニュースです

11か所のくびれが特徴の棒状アイス「シェアシェア」
 上海製菓は3日、凍らせて食べる棒状アイス「シェアシェア」を発表した。11か所のくびれを設けることで、最大2人までしか分けることができなかった従来品の欠点を克服したという。

 「チューペット」の愛称でも知られる棒状アイスは当初ジュースとして販売されていたが、今では凍らせてから中心のくびれ部分で割って食べる方法が一般的だ。しかし、2人以上で分けようとすると食べられない子どもが出るなど、けんかやいじめの原因を生み出すとして、従来品に対しては一部の保護者から不平等だという批判の声も上がっていた。

 「くびれの数を増やせば、もっと多くの子どもに分けられるのではないか」と考えた同社では13年、新しいチューペットの開発を開始。3年間にわたる試行錯誤の末、2等分から12等分まで、最大限の等分に対応できる「11くびれ、12分割」が最適との結論に達した。

 発表会では、ゲストの小学生12人にシェアシェアの試作第一号が振る舞われた。開発担当者が固唾を飲んで見守る中、12人はシェアシェアを12個に割ったが、少し中身が多い両端の配分を巡ってつかみ合いのけんかが起きるハプニングが発生。仲裁に入った担当者が、シェアシェア6本を渡して2人ずつ分けて食べるよう説得した。

 しかし、2人で半分ずつ分けるはずのシェアシェアを、小学生らは5対7や1対11のくびれ位置で折りはじめ、これまで以上に子ども同士の力関係を見せつける本末転倒な結果になってしまった。

 子どもたちみんなが幸せになれると作ったはずなのですが――。開発担当者はそう言って肩を落とした。

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