政府、「20兆円硬貨」発行へ 財務省に検討指示 これは嘘ニュースです
財務省が試作したとされる「100兆円硬貨」
財務省高官が明らかにした。安倍政権は、今月11日にも過去最大となる20兆円規模の緊急経済対策を打ち出すなど、デフレ脱却に向け、矢継ぎ早に経済対策を発表している。
今回の緊急経済対策について、麻生太郎財務大臣は翌12日、「プランそのものは結構なことだが、いざ20兆円分、1万円紙幣を刷ると、20億枚にもなる。紙幣もチューブ人間と同じで、ただそこにあるだけでは無価値なものだが、昨今流行りのエコロジーの観点から、森林伐採を伴うようなことは厳しいのではないか」との懸念を表明していた。この発言は紙幣を発行する日銀の後白河方明(ごしらかわ・まさあき)総裁にも伝えられた。
現在米国では債務上限問題を解決するため、オバマ政権が「1兆ドル硬貨」の発行を検討しているとの報道がなされている。今回の麻生大臣の発言も、表向きには環境保護を掲げているものの、実際は米国同様、貨幣の鋳造権を持つ財務省が主導するかたちで対策費の20兆円をコントロール下に置きたいというのが本音のようだ。
20兆円硬貨の発行が実現すれば、日銀の意向と関係なく、政府単独での金融操作が可能になり、経済の局面に応じて好きなだけ資金が調達できるようになる。すでに財務省では、この動きを見越して国家予算1年分に相当する「100兆円硬貨」(写真)や、ジンバブエドルさえもはるかに上回る「4000京円硬貨」など、超高額硬貨を鋳造するための準備を整えているとの情報もある。
財政・金融政策に詳しい京都大学金融工学部の坂本義太夫教授(貨幣建築論)は「たった1枚で20兆円という額面は前代未聞。やはり硬貨なだけに高価なのだろう」と言い捨てると、全力でその場から逃げ去った。