Kyoko Shimbun 2024.06.01 News

AI活用、年金受給年齢決める「高齢者関数」 有識者団体が試案 これは嘘ニュースです

相対的高齢者を導く高齢者関数
 高齢化問題と年金制度改革について検討する有識者団体「日本自助会議」は31日、実年齢に応じて高齢者年齢が変化する「相対高齢者」制度と、相対高齢者年齢を算定する「高齢者関数」についての試案を公表した。

 政府では高齢化率などを計算する際、65歳以上と高齢者と定義している。これに対し会議では「『高齢者』と考える年齢は世代ごとに異なる」と指摘。独自に行った調査では、10代の若者が親世代の40代を「ジジイ」「ババア」と呼んだり、90代が70代を「若造」と呼んだりするなど、高齢者の定義が世代の主観に依拠している実態が明らかになった。

 会議では回答者の年齢と、回答者が高齢者だと思う年齢をまとめたデータをAIを使って分析。実年齢と高齢者年齢との差から「高齢者関数」を導いた。

 関数のxに実年齢を入れると、その年齢が高齢者だと感じる年齢が求められる。10歳の場合は31歳以上が、60歳の場合は86歳以上がそれぞれ相対高齢者として定義される。

 相対高齢者の年齢の方が政府の定義より高くなる理由について、担当者は「回答した高齢者の多くが自分を高齢者だと自覚していなかったため」と説明。その上で「相対高齢者として算定される年齢の方が本人の実感に近いのではないか」と、結果に自信を見せる。

 「年金受給は高齢者になってから」とする国の基本方針は年金制度導入時から変わっていない。そのため、政府が高齢者の定義を恣意的に変更することに対しては批判が集まる。

 日本自助会議が公表した相対高齢者は、国民の実感をAIが関数化して導いた客観的な定義だ。試案を読んだある厚労省幹部は「相対高齢者に達してから年金を受給する方が妥当性があるように感じる。首相の提案よりAIの提案の方が世論も納得するのではないか」と、高齢者関数の早期導入に強い期待感を示す。

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