Kyoko Shimbun 2019.02.03 News

恵方巻きリサイクル法案、今国会に提出へ 「エコ巻き」普及目指す これは嘘ニュースです

恵方巻きリサイクルの仕組み
 超党派でつくる恵方巻き廃棄問題対策議連は2日、売れ残った節分の恵方巻きを、来年の恵方巻きの材料としてリサイクルすることを義務付ける法案をまとめた。今国会で提案し、成立を目指す。

 節分に恵方を向いて食べると縁起が良いとされる「恵方巻き」は、本来関西のみで行われる地域的な風習だったが、太巻き寿司の販売促進を狙うコンビニチェーンが節分の習わしとして宣伝を仕掛けたことをきっかけに、2000年代ごろから急激に全国へと拡大した。

 しかし流行の一方で、最近では売れ残った恵方巻きが「食品ロス」として大量に廃棄される問題が浮上。その廃棄量は金額換算で10億円を超えるとの試算もある。農林水産省は1月、業界団体に需要に見合う販売量にするよう通知した。

 議連がまとめた恵方巻きリサイクル法案では、販売業者に対し、売れ残った恵方巻きを廃棄処分せず、専門のリサイクル業者に引き取らせることを義務付ける。リサイクル業者は、引き取った恵方巻きを再び海苔、すし飯、具材に分別し、翌年の恵方巻きの材料として保存、再出荷する仕組みだ。現在、売れ残った恵方巻きの廃棄率は100%だが、5年以内にリサイクルした「エコ巻き」が流通量全体の90%以上を占めるよう努力目標も付記する。

 最初から調理する手間が省けることや需給関係などから、エコ巻きの価格は1年ごとに半額に値下がりする見込み。10回リサイクルされたエコ巻きの価格は、定価の1000分の1以下になるため、将来的には低価格化が見込めそうだ。エコ巻きの包装には、エコマークとリサイクル回数がそれぞれ印刷される。

 法案の意図について、議連の鬼生田外彦代表は「あくまで、これ以上食品ロスを増やさないための緊急避難的法案だ。大量廃棄という視点から見れば、プラスチックストローと同様、恵方巻きの大量消費も時代の流れに逆行しているのではないか」と説明する。

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