Kyoko Shimbun 2018.10.09 News

睡眠負債、リボ払いで返済 回天製薬が新薬開発 これは嘘ニュースです

睡眠負債を返済する新薬「リボルビング」
 回天製薬は8日、慢性的な睡眠不足が蓄積する「睡眠負債」を解消するための新薬「リボルビング」を開発したと発表した。服用を続けることで、睡眠負債が返済できるという。

 1、2時間程度のわずかな睡眠不足が日々蓄積することで生まれる睡眠負債は、集中力の低下やがん・認知症などの罹患リスクを高めると言われている。

 リボルビングには、同社が発見・開発した合成化学物質が含まれる。この物質が脳に作用して疑似的な睡眠状態を脳内に作り出すことで、覚醒したまま少しずつ負債を返済していく仕組みだ。3年間にわたる臨床試験では、1日1錠の服用で毎日10分ずつ、リボ払いのように睡眠負債を返済する効果が確認できたとしている。1年間服用を続ければ、約61時間分の負債が返済できる計算だ。

 ただし、服用をやめた途端、普通の人に比べて年率14.5%で睡眠負債がたまりやすい体質になる副作用も確認されている。完済まで服用を続けないと、睡眠負債が雪だるま式に膨れ上がる恐れがあるため、計画的な利用が必要だとしている。

 「毎日3時間は寝ています」と話すIT系企業に勤める会社員の男性(25)の場合、就職以来これまでの睡眠負債は推定約3千時間。リボルビングを毎日服用し続ければ、50年後には完済できる見通しだ。「どれほど睡眠負債がたまっても、起きている間に飲み続けるだけで完済できるなんて、まさに夢の薬ですね」と新薬に期待を寄せるが、既に認知に何らかの問題が出始めている可能性もうかがわせた。

 保険適用外のため、薬価は1カ月当たり34万円程度と高額だが、同社では毎月5千円の定額で薬代と手数料を支払っていく「お財布にやさしいプラン」も用意するという。

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