猛暑対策、地軸直立化を議論 国際会議閉幕 これは嘘ニュースです
地軸直立化は全世界に平等をもたらすか
14日に開幕した会議には世界188カ国の代表が参加。公転軌道に対して約23.4度傾いた地軸を直立させることで季節そのものを無くし、地球全体の気候を平準化することが議題に上った。
会議では冒頭、地軸を垂直にすることで、近年地球規模で発生している猛暑や厳寒といった極端な気温変化が緩和されるほか、植生の変化によりサハラ砂漠の緑化が見込まれることが報告された。砂漠が国土の多くを占める中央アフリカや西アジア諸国、また海面上昇による国土減少が課題の太平洋上の島嶼国各国が報告に好意的評価を示した。
14日に行われた技術部会では地軸を直立させる具体的方法について検討がなされた。現在地軸を安定させている月の引力の影響を弱めるため、月面に大量の核ミサイルを撃ち込んで公転軌道を地球から遠ざける方法や、シベリア付近に月1個分程度の大規模な人工クレーターを作って地球の重心をずらす方法など、いずれも成功すれば4、50年ほどで地軸をほぼ垂直に固定できるようになるという。
2日目の15日には著書「21世紀の資本リローデッド:Q」で一躍脚光を浴びたフランスの経済学者ピマ・トケティ氏が参考人として出席。「地軸直立化は環境より経済に与える影響の方が大きい。地軸の傾きのせいで生まれた不平等な気候分布が南北経済格差の根本的な原因であり、地軸が直立すればこのような問題は解決するだろう」と主張した。「太陽に向かって律儀にお辞儀したりふんぞり返ったりする必要はない」というトケティ流の比喩を交えた訴えは、干ばつや貧困にあえぐ多くの途上国代表から拍手と喝采で迎えられた。
翌16日、議長国・アメリカが「よく考えたらエアコンあるし大げさに考えすぎた」として突如散会を提案。ロシア、中国、フランス、イギリス、日本がこれに同調し「人類みんなでがんばろう」という共同声明を採択して幕を閉じた。
この日のニューヨークは猛烈な熱波により、観測史上最高の39.3度を記録していた。