Kyoko Shimbun 2022.12.16 News

「牛に経文」実験中止 乳牛から次々後光 千葉電波大 これは嘘ニュースです

お経を聴かせた乳牛からは後光が差し始めた
 千葉電波大学農学部は15日、乳牛にお経を聴かせる実験を中止したと発表した。牛乳の質や量に与える影響を調べる目的だったが、「搾乳量が激減しただけでなく、牛が相次いで発光するなど想定外の事態が起きたため」という。

 牛舎内に穏やかなクラシック音楽を流すことで、牛乳や肉質が良くなることは畜産関係者の間では以前から知られている。音楽が牛にリラックス効果をもたらすためと考えられており、クラシックを聴かせた乳牛の乳を搾った良質な牛乳は「モーツァルト牛乳」などの名前で販売されている。

 同大農学部の研究チームでは、クラシック音楽よりリラックス効果が高くなる音楽を模索。その結果、リラックス状態の脳波(アルファ波)が出やすい般若心経が最有力候補に挙がった。

 4月、千葉県銚子市に所有する同大アンエシカルファームで飼育実験を開始。牛舎内で毎日16時間般若心経を流し、飼育する乳牛15頭から取れる牛乳への影響を調査した。実験開始から1カ月後には、牛乳に含まれるカルシウムなどの成分値が急激に上昇。クラシックを聴かせた牛と比べて3倍の数値を示す高い効果を見せた。

 その後も上昇傾向は続いたが、11月ごろから搾乳量が通常の10分の1以下に減少。さらに12月に入って、乳牛から相次いで後光が差し始める異変が生じたことから、チームでは「牛が悟りを開き始めた」と判断。15日、実験の中止を決めた。

 悟りを開いた乳牛は10頭。般若心経の放送を停止した後も後光は差し続けており、一旦悟りを開くと元に戻せない仕組みになっていることもわかった。

 実験結果について研究チームの園城寺助教は「今回の実験を通して『お経はクラシックを上回る高いリラックス効果をもたらす』という当初の予想は証明できたが、『聴かせすぎると悟りを開いて生産活動から解脱してしまう』という想定外の副作用が出てしまった」と分析する。

 牛の生態に詳しい化野畜産研究所の坂本義太夫名誉所長は「邪念や煩悩にまみれた人間より、純粋な牛の方が悟りの境地に達しやすいというのは十分想定できる。慣用句『牛に経文』は、今は『効果を持たない無駄なこと』のたとえとして使われているが、本来『家畜の身分にとどまらせるため、むやみに動物にお経を聞かせてはいけない』という先人の戒めだったのではないか」と推測する。

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