SNS凍結トランプ氏、狼煙で支持者にメッセージ これは嘘ニュースです
ホワイトハウスから立ち上る赤い狼煙
トランプ氏が狼煙を上げ始めたのは9日。投稿可能なツイッターのアカウント全てが使えなくなった直後のことだ。以降、多い日では1日200回以上、様々な色の狼煙が昼夜を問わずホワイトハウス2階のトルーマンバルコニーから立ち上る。
ホワイトハウス周辺に集まる熱狂的なトランプ支持者からは、狼煙が上がる度に大きな歓声が沸き上がる。しかし、狼煙について事前に申し合わせがなかったためか、そのメッセージの内容について尋ねると、支持者の間でも受け取り方は様々だ。
「今すぐ立ち上がれ!」という好戦的な解釈をする人々や、「今はまだ時期が悪い」という抑制的な解釈をする人々、中には11回目の狼煙で色が赤く変化したことを根拠に「アポロ11号は月面着陸していない」という陰謀論めいた解釈をする人もおり、行動方針をめぐって支持者同士で小競り合いが起きることもしばしば。通信媒体として狼煙を扱うことの難しさを改めてうかがわせた。
20日に行われる民主党のバイデン次期大統領の就任式まで残された時間は少ない。これまでSNSを駆使して支持基盤を固めてきたトランプ氏だが、ホワイトハウスから立ち上る色とりどりの煙は、反撃の狼煙とはならず、空しい火遊びに終わりそうだ。