Kyoko Shimbun 2020.07.03 News

ゲノム編集で羽音静かな「静蚊」作成 千葉電波大 これは嘘ニュースです

ゲノム編集で作成した改良種「静蚊」
 ゲノム編集技術を蚊の遺伝子に使って、不快な羽音を聞こえなくした「静蚊(しずか/サイレントモスキート)」の作成に、千葉電波大学農学部の研究チームが成功した。研究論文は英科学誌「フェノメノン」夏休み直前号に掲載された。

 蚊は、1秒間に羽ばたく回数を示す羽音周波数が約500ヘルツと、人間に不快感をもたらす高さの音を発していることが知られている。

 千葉電波大学の吾妻平太教授らのチームは、遺伝情報を操作するゲノム編集技術で、ヒトスジシマカの前羽を動かす筋肉を強化し、人間の可聴域を超える4万ヘルツの羽音周波数を持つ改良種「静蚊」を作成した。

 静蚊の実証実験として、被験者の男性に静蚊3万匹を放った6畳の部屋で一晩過ごしてもらったところ、男性は朝まで一度も目覚めることなく熟睡することができた。就寝中に全身数百カ所をくまなくめった刺しにされたものの、静蚊ならどれほど飛び回っていても安心して眠れることが証明できたという。

 また、静蚊の形質は特徴が現れやすい顕性であるため、定期的に静蚊を自然界に放出して交雑させれば、将来的に蚊の羽音に悩まされる機会が減ることになりそうだ。

 吾妻教授は「蚊の羽音がなくなれば、人間は不快な気分にならず、また蚊も駆除されるリスクが下がる。人間と蚊がウィンウィンの関係で共生できる世界を築きたい」と将来への希望を語った。

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