別世界は改元?並行世界との通信成功を発表 千葉電波大 これは嘘ニュースです
並行世界から送られてきた退位の儀式とされる画像
量子力学の世界では、AとBを重ね合わせた状態の量子は、観測行為によって、AまたはBのどちらか1つの状態に決まるとする説が主流だ。だが一方で、観測した瞬間に世界がAとBに分岐し、それぞれが並行世界として同時に存在するのではないかとする「多世界解釈」という仮説も存在する。研究チームでは、この多世界解釈説に注目し、2015年から並行世界との通信実験に取り組んでいた。
実験では、時空間を大きくゆがませる7万テスラ級の超・超強磁場発生装置を、同大が所有する丸山電波観測所の地下500メートル付近に設置。4月30日夜から5月1日未明にかけて装置を起動させて、並行世界の同じ場所に存在する丸山電波観測所に通信を試みたところ、返信があったという。
並行世界にいるもう1つの研究チームから最初に届いたメッセージの内容は「あけましておめでとう」。画像とともに送られてきた情報をまとめると、別世界の2019年5月1日は、譲位によって平成から新しい元号へと改元が行われた日で、新元号は「令和(れいわ)」という名前になっているようだ。「令和世界」の研究チームでは、前日の30日に年越しそばを食べて改元を祝ったという。通信時間は約113秒間だった。
今回公表された情報について「現代では譲位による改元はあり得ない」「『令和』という元号にはこれまで使われたことのない漢字が入っている」「なぜ4月末に年越しそばを食べるのか」など歴史的に見てあり得ないものや意味不明な内容が多く、専門家の見解も「あまりに荒唐無稽」「SF小説の読みすぎ」など概ね否定的だ。「第三者が検証できない以上、捏造の可能性もある」と研究不正を厳しく指摘する研究者もいる。
チームによると、現在再接続を試みているが、今のところ成功していないという。