獲物、動物からロボットへ 「スマートハンティング」普及の兆し これは嘘ニュースです
四足歩行技術は米ボストン社が既に開発している(画像はユーチューブ)
トロフィーハンティングとは、野生動物の合法的な狩猟のことで、狩った後に動物の皮を剥いだりはく製にしたりするスポーツの一種。古くから欧米では主に白人富裕層の娯楽として、現在はアフリカ諸国を中心に行われている。野生動物保護の観点から批判を浴びているが、一方で途上国にとって貴重な外貨収入源にもなっていることから、規制が進まないのが現状だ。
スマートハンティングは、米国のロボットベンチャーが発案。シマウマのように駆ける四足歩行ロボットや、トンビのように飛ぶドローンなどの「獲物」を自社で開発した。見た目は金属部品やコードに覆われているが、撃たれると損傷の程度に応じて、本物の動物のように動きが鈍ったり、悲鳴を上げて倒れたりするなど野生動物らしい挙動にこだわった。本物とは異なり、「死んだ」後は同社のスタッフが回収し、修理することで再利用できるのも利点だ。
ハンティング歴20年で、今年初めてスマートハンティングに参加したという米国人のアランさんは「角や毛皮は手に入らないが、弱っていくロボットをじわじわと追い詰めていく快感は味わえた。電子たばこと同じで、決して本物ではないが、狩猟そのものが禁止されるよりましだ」と話す。
スマートハンティングの将来について、ロボットと狩猟について詳しい京都大学ロボット狩猟学部の坂本義太夫教授は「ロボットのスペックアップとコストダウンが今のペースで続けば、10年後には誰もがロボット狩りをレジャーとして楽しめるようになるだろう。さらに10年後には、両者の立場は逆転するだろう」と予測する。