「バックします」音声装置、新型車に義務化 20年から これは嘘ニュースです
急カーブでも音声アナウンスで安全を確保する
義務化するアナウンスは「バックします」「右(左)に曲がります」「止まります」「発車します」の5種類になる見込み。今後普及が進むとみられる電気自動車や燃料電池車は、駆動が静かな電気モーターで走るため、歩行者が車の接近に気付きにくい問題が以前から指摘されていた。
遅かれ早かれ内蔵する機能だった――。国交省の決定について、ある自動車メーカーの開発担当者はこのように話す。義務化に対する業界からの反発も予想されたが、取材に応じた各社の反応は意外にも冷静だ。
メーカー各社は2020年をめどにAI(人工知能)による自動運転技術の開発に取り組んでおり、このような自動車のスマート化は音声認識・音声操作と不可分と考えている。「20年には高精度の音声認識と自然な発話によるアシスト機能が実現し、まるで自動車自身が意思を持っているかのように振る舞う」(開発担当者)という。
「無理な車線変更や追い越し行為に対して、自動運転車同士がドライバーに変わって口論したり、急に飛び出してきた歩行者に『死にてえのか、バカ野郎!』と怒鳴ったりする光景が日常になっているはず」
4年後の交通について、前述の開発担当者はこのような風景を予測する。
「ボイスアラームが義務化されるころには、おしゃべりな自動運転車を逆にどうやって黙らせるかが社会問題化しているのではないでしょうか。音声に注目するのは良いですが、何十年も前から使っている原始的な装置を今さら義務化するとは、技術の進歩に追いつけないにも程があります」
沖縄・北方担当大臣のみならず、国交省にもさらなるスピード感が求められそうだ。