琵琶湖から塩取れたよ! 「近江塩」に園児沸く これは嘘ニュースです
大津市におの浜
好天に恵まれた今年の塩田開きには市内7つの保育園・幼稚園から園児83人が参加。水着に着替えた園児たちは湖岸に整列し、職人たちとともに順調な塩作りを祈願した。
滋賀県での塩作りは7世紀、大津に都を移した天智天皇の時代までさかのぼる。淡水湖である琵琶湖に含まれるごくわずかな塩分を抽出して取り出す「近江塩」は貴重な調味料として古くから皇族・貴族に珍重されてきた。
また日本だけでなく歴代の中国皇帝も好んだと言われており、コロンブスらが新航路を開拓した目的も、東南アジアの香辛料ではなく、近江塩を手に入れるためではないかという説もある。
塩田開きの神事が終わると、塩田内に建てられた製塩プラントが稼働を開始。湖岸に設置した取水ポンプが大きなうなりをあげて琵琶湖の水を汲み上げはじめた。
かつては50mプール1杯の水から耳かき1さじほどしか取れなかった近江塩だが、近年は機械を導入したことで大量生産が可能になった。塩が出来上がるまでの間、園児たちは取水口近くに設置されたプール区画で一足早い水遊びを楽しんだ。
2時間後に出来上がった近江塩は約2キロ。参加した園児が多かったこともあり、今年の塩は質・量ともに例年より良い出来栄えということだ。市立由美浜幼稚園に通う高崎赤彗星露土(しゃあろっと)ちゃん(5)は「特に何もしなかったけど、塩がもらえてよかった。家で飼っている金魚にも食べさせてあげたい」と笑顔で答えた。
近江塩は1袋(500グラム)4800円(税込)。全国の塩専門店のほか、浜大津オーパでも販売している。