【企画広告】本当に死ぬ脱出ゲーム「デビル・ボード」に阿鼻叫喚 これは嘘ニュースです
リアル脱出ゲーム「デビル・ボード」
「リアル脱出ゲーム」とは園内などに設置された建物から脱出するアトラクション施設。
参加者は制限時間内に施設内の仕掛けを解くための知力だけでなく体力なども要求されることから、従来のお化け屋敷や巨大迷路と異なり、途中でリタイアする人がほとんどで、その難易度の高さがかえって中毒性を生み出しているようだ。その代表格とされる富士急ハイランドの「絶望要塞」では脱出確率10万分の1を売りにしている。
今回日本が開催地に選ばれた「デビル・ボード」はその原点とも言われるリアル脱出ゲーム。孤島丸々1つを使った舞台を自ら駒に見立てダイスを振りながら周回移動、ポイントを稼ぎながらゴールを目指すというすごろくのようなルールで行われる。
「デビル・ボード」最大の特徴はゲームの参加者が本当に死ぬことだ。紀元前後に生まれたと言われる「デビル・ボード」の参加者には、その命を賭ける代償として主催者から最大最高の栄誉が与えられてきたが、昨今の人権意識の高まりから長らく開催が見送られてきた。
だが昨今のリアル脱出ゲームへの関心の高まりから、「デビル・ボード」の再開を望む声が世界的に強まったため、本人の同意を条件に開催が決まった。なお昨年アメリカで開催された大会では参加者全員死亡で終わったことから、周囲から「がっかりした」との声も多く聞かれた。
「デビル・ボード」日本大会の開催概要は以下の通り。
会場:公海上の孤島
参加者:日本人16名
勝利条件:66ターン以内に6万ポイントを集め、島中央にある城の玉座に座る。
また、以下のルールに従って行われる。
・ダイスを振って着いたマスのエリアにあるゴールポイントにタッチしなければターンは終了しない。
・エリア内には獰猛な熊などがいるため、ターンごとに与えられるアイテムカードなどを駆使しながらエリアを脱出しなければならない。
・エリア内には爆薬や落とし穴などさまざまな致死トラップも用意されている。
・ゲーム開始時、各プレイヤーには「大地主」「君主」「巫女」などゲームに有利な特殊能力が1つ与えられる。
・敵を殺す、他のプレイヤーを殺すなどしてポイントや他プレイヤーの特殊能力の獲得が可能。
・複数人優勝も可能。
・66ターン以内にゴールできない場合、その場の全員が殺される。
・リタイヤ不可。申し出た段階で殺される。
・逃亡不可。ゴールしなければ死ぬしかない。
・その他あらゆるルール違反は基本的に死に結びつく。
・自殺は可能。
・プレイ中飲み物、食べ物、タバコは好きなだけ提供される(無料!)。
本紙読者のみなさま、こんにちは。虚構新聞社主のUKです。
今回の企画では、この後に紹介する「デビル・ボード」に参加する日本人16人の中から、最後まで生き残った人物を予想していただきます。正解者の中から抽選で5名の方に本記事の原案になった「検索してはいけない小説家」こと狂気太郎氏の著書『デビル・ボード』(彩図社/1296円)を差し上げます。
本作は電子書店「パピレス」ホラー部門年間ランキング第1位を獲得した虐殺エンターテインメント小説で、その人気を受けこのたび実書籍化されました。
今回の「デビル・ボード」参加者とその肩書き、ゲーム中の特殊能力は以下の通りです。なお予想のヒントとして社主から一言コメントと、オッズも掲載しておきます。ご参考にどうぞ。
▼御堂省三郎
どっしり構えた余裕を見せる大富豪。周回ごとに500ポイント手に入る「大地主」能力は魅力。老齢が唯一難点か。
▼久米重蔵
これまで何人闇に葬ったか与党実力者。他のプレイヤーを1コマ移動できる「君主」。権謀術数に長けた政治家としての手腕がどう生かされるか。
▼汐崎直
一山いくらではない正統派アイドル。敵や危険を察知する狼を従える「巫女」。体力の低さは狼と魅力でカバーできるか。
▼洞成一
四六時中人の殺し方ばかり考え続けるホラー小説家。敵やアイテムの能力が分かる手帳が武器の「歴史家」。被害妄想過剰な性格は生存競争において吉と出るか凶と出るか。
▼芹沢文昭
行列ができない方の弁護士。他のプレイヤーからの攻撃を1度だけ回避できる「法律家」。知能を駆使した交渉術が期待できる。
▼尾園隆志
ちょっと怖そうな総合格闘家。初期装備として剣を持てる「剣闘士」。優れた身体能力とのコンビネーションは生存有利に働くか。
▼竹浦健児
アスリート。ダイスを振った後前後1マスだけ移動の選択ができる「探検家」。危険なマスから回避できる能力はゲームでの強み。
▼藤木仁
極めて精神が健全な精神科医。初期装備に医療キットを持つ「医師」。医療キットは自分の治療だけでなく、負傷者との交渉道具としても使えるか。
▲参加者座席表
▼菅原克馬
戦場で幾度も死を見てきた元傭兵。初期装備に銃を持つ「兵士」。元傭兵という経歴と合わせ、尾園同様生存には有利か。
▼近江絢子
本格派女優。他のプレイヤーと一緒に行動できる「同行」能力を持つ「女帝」。強者と連れ添うことで生き延びられるか。
▼桜坂義巳
都知事候補にはなっていない方の発明家。2枚の手札と引き換えに別の1枚を引ける「賢者」。能力的には厳しそうだが、発想力に期待。
▼山本岡田
名字&名字なピン芸人。初期装備に人形を持つ「道化師」。人を食ったその性格と謎のアイテム「人形」の使い方次第で化ける可能性も。
▼大門平四郎
宗教団体「天問会」教祖。信者を(以下略)。敵の注意をそらすことができる「聖者」。教祖ならではのカリスマ性がこのメンバーに通用するか。
▼戸倉達利
秒速で成り上がったやり手のIT企業社長。アイテムショップで他のプレイヤーの倍の枚数買える「商人」。損得勘定に長けた性格はどう出るか。
▼中里鉄矢
映画監督。所持カード枚数が他のプレイヤーの倍になる「軍師」。何事にも現実的な彼はこのゲームに順応できるか。
▼片桐アザミ
文字通りヴェールに覆われた女性占い師。アイテムカードとゲームカードがあらかじめ選択できる「占星術師」。この能力の使い方によっては身体能力の不利を補えるかもしれない。
【社主予想】
「6万ポイントを得られないとゴールにたどり着けない」というルール以前に、この種のリアル脱出ゲームでは何より生存能力の強さが決定的。他のプレイヤーは味方であると同時に敵でもあるので、力の弱い女性、高齢プレイヤーは序盤で死ぬ、または殺される可能性大。さらにお互い疑心暗鬼である以上、政治家、教祖、IT社長、占い師が得意な交渉術もさほどプラスに働かないと思われる。
…という理由から、社主は元軍人の菅原を本命、格闘家の尾園を対抗としました。
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当選者には後日改めてメールでご連絡差し上げます。また本紙にて当選者の発表はございませんので、あらかじめご了承ください。
本作はこの「デビル・ボード」というゲームで