Kyoko Shimbun 2011.12.28 News

紅白出場も「消臭力」はダメ ミゲル君困惑 これは嘘ニュースです

紅白出場が内定したミゲル・ゲレイロ君(13)
 消臭芳香剤「消臭力」のCMソングで一躍脚光を浴び、今年の紅白歌合戦への出演も内定したミゲル・ゲレイロ君(13)に対しNHK側が「消臭力」のフレーズ使用に難色を示していることがわかった。NHKでは公共放送の観点から、特定の商品名を使ってはいけないという内部規定があるためだ。

 番組関係者によると、ミゲル君は海外枠として紅組のレディー・ガガさんとともに出場することが今秋内定。曲目も「消臭力のうた~紅白ロングバージョン~」でほぼ確定していた。だが今月に入って、「特定企業の商品名を歌うのは公共放送の観点から適当でない」との声が局内で高まったため、急きょ再検討に入っていた。

 検討の結果、「歌詞のサビにあたる「消臭力」を「芳香剤」と言い換える」、または「最初から最後まで全て「ラララ」で通す」の2案をミゲル君側に提示。ミゲル君側は「善処する」と回答したものの、歌の最も大事な部分の訂正を迫られ困惑しているという。

 このような言い換えには前例がある。1978年放送の「第29回紅白歌合戦」で紅組のトリとして出演した山口百恵さんの「プレイバックPart2」では歌詞中の「真っ赤なポルシェ」が宣伝に当たるとして「真っ赤な車」と置き換えて放送した。今回の「消臭力」もこの「ポルシェ」と同じ事例に当たるというのがNHK側の見解だ。

 前述の番組関係者は、「NHKは今年から受信料徴収の厳格化を進めているため、局としても公共放送のルールを厳しく適用することで襟を正す姿勢をアピールする狙いがあるのではないか」と話す。

 ミゲル君以外についても、人気アイドルグループAKB48が歌う「Everyday、カチューシャ」の「カチューシャ」はロシアのアクセサリーメーカーの商品名であることから「Everyday、ヘアバンド」に、白組初出場の猪苗代湖ズも猪苗代湖の宣伝行為に当たるとして「湖ズ」に、男性バンドのポルノグラフィティに至っては「ポルノ」の響きが卑猥(ひわい)であるとの理由からバンド名を「猥褻図画」に改名するよう要求するなど、改めて公共放送としての姿勢を内外に周知させるべく努めているようだ。

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