コンビニで傘盗む窃盗団を逮捕 大規模組織の可能性も これは嘘ニュースです
アンブレラロンダリングのしくみ
和歌山県警によると、尾崎容疑者は雨天時を狙い、傘を持たずにコンビニに侵入。雑誌を立ち読みするふりをしながら一般客を装い、退店するときに傘立てから他人の雨傘(500円相当)を盗んでいたという。県警は今年3月、防犯カメラの解析から尾崎容疑者を割り出すとともに、窃盗団が市内のアジトに潜伏していると判断。大阪府警所属の特殊急襲部隊(SAT)に応援を要請していた。
要請を受けたSATは突入訓練を6月で完了。13日午前6時にアジトを急襲し、傘で応戦した容疑者らと2時間に渡る銃撃戦の末、メンバー全員を逮捕した。この銃撃戦でSATのメンバー3人が傘で殴られるなどして重傷を負った。
逮捕されたメンバーは窃盗場所など詳細な計画について、尾崎容疑者から教えられたと供述していることから、同容疑者を主犯格とした7、8人程度からなる小規模な窃盗団を作っていたことが判明したほか、県内に同様の組織がまだ複数存在していることも分かった。
奪った雨傘について尾崎容疑者は「傘は業者に委託してよく殺菌・再加工して新品として全国のコンビニに出荷していた」と話していることから、県警では容疑者の背後にアンブレラロンダリング(雨傘洗浄)を行う大規模なシンジケートが存在していると見て、今後は県外の警察とも連携して組織の全容解明と壊滅に臨みたいとしている。
傘の窃盗に詳しい京都大学心理学部・坂本義太夫教授(犯罪心理学)は「個人的な話で恐縮だが、小学校4年生のとき、私の上履きがなくなる事件があった。翌日女子トイレの便器内から見つかったが、あれも窃盗団の仕業であったと確信する」と話す。